
母の在宅介護を5年間経験した海野ゆきです。
母が要介護5になったきっかけについてお話しますね。
母が要介護5になったのは、ある日の通院前に起きた転倒事故がきっかけでした。
それまでは要介護3。
自立歩行も、フラフラしながらですが一応できていて、ごはんも自分で食べられていました。
ただ、認知症は確実に進んでいて、私とのケンカは絶えない日々。
正直に言うと、私はいつもイライラして怒っていました。
この記事では「まだ歩けているから大丈夫」と思いながら、不安とイライラを抱えて在宅介護をしている方に読んでほしい体験談です。
この記事では、母が要介護5になったきっかけである通院前の転倒事故と、今も残る後悔、そして同じ状況の方に気をつけてほしいことを、在宅介護の体験をもとに書いています。
ぜひ最後までお読みくださいね!
要介護3だった頃の母の状態
足腰は弱っていたものの、フラフラと足元がおぼつかないことはあったものの、歩くこと自体はできていました。
でも、判断力や段取りを考える力、いわゆる実行機能はかなり落ちていました。
その影響が一番大きく出ていたのが、外出前の準備です。
この日は通院予定の日でした。
自分で準備をしようとするけれど、何から手をつけていいかわからない。
とにかく時間がかかる。
しかも、私が手伝おうとすると聞き入れない。
毎回同じことの繰り返しで、私はどんどんイライラしていました。
通院準備中に起きていたこと
母には尿失禁があり、オムツが必要でした。
でもその日は、オムツを脱いで、パンツを履いて出かけようとする。
かと思えば、オムツを脱いだまま、ずっとウロウロしている。
私は
「このままじゃ失禁して汚れる」
「病院に遅れる」
「なんで言うこと聞いてくれないの!」
そんな気持ちが一気に押し寄せて、
母を情けないと思う気持ちや怒り、自分への苛立ちと、悲しさが入り混じって、正直、発狂しそうでした。
玄関を出た、その直後に

ようやく準備が終わり、玄関を出ました。
いつもは車に乗るのを嫌がる母が、なぜかその日は自分からサッと車の方へ歩いて行ったんです。
「今日は珍しいな」
そう思った次の瞬間でした。
駐車場の段差でつまずき、大きくジャンプするような形で、そのまま道路に倒れました。
母を立ち上がらせようと、必死に支えましたが、立ち上がることができませんでした。
近所の方が気づいて助けてくれて、玄関まで運んでくれました。
そして救急車を呼びました。
「しょうがねがね」と言った母の顔

救急車を待ちながら、私は母に「ごめんね、ごめんね」と何度も泣きながら謝りました。
そんな状態の私に母は、少し笑ったような、私を慰めるような顔で「しょうがねがね」(しょうがないよ気にしないでというような意味)と言ったんです。
自分は骨折しているのに私を気遣ってくれた母。
今思えば、その一言も、その表情も、私を気遣う母らしい自発的な会話だったのは、あれが最後だったかもしれません…。
骨折と手術、その後の変化
病院でレントゲンを撮った結果、
大腿骨骨折
右手首骨折
手術はすぐではなく、1週間後。
人工骨頭置換術を受けました。
その後、半年間リハビリを続けましたが、母が自分で歩くことは、もうできなくなりました。
さらに、右手首を骨折したことで、自分でごはんを食べることもできなくなりました。
入院をきっかけに、発語もかなり減りました。
こうして母は、要介護5になりました。
▼病気やケガで障害が残った時にしっておきたい身体障害者手帳のこと
今も残っている後悔
私は「自立歩行」にこだわっていました。
でも、フラフラしていた時点で、もっと早く車イスを検討すればよかったと思っています。
車イスに乗っていれば、転倒事故は起きなかったかもしれない。
結果的に、もっと長い期間、歩けていた可能性もあった。
今でも、その後悔は消えません。
これからもずっと消えないと思います。
同じ状況の方へ伝えたいこと

足元が不安な状態なら、車イスを使うことをためらわないでほしい。
歩かせることが、必ずしも「その人のため」になるとは限りません。
段差があれば解消する。
移動時は体を支える。
介助を「大げさ」と思わない。
転倒は、生活も人生も一気に変えてしまいます。
そして、介護している側が怒ってしまうこと。
それは決して、あなただけではありません。
私も、怒っていました。
今でも、そのことを思い出すと胸が苦しく悲しくなります。
まとめ
母が要介護5になったきっかけは、認知症の進行と、通院前に起きた転倒事故でした。
在宅介護は、きれいごとでは済まない場面の連続です。
でも、この体験が、誰かの「気づき」や「予防」につながればと思い、正直な気持ちを書きました。
同じような立場の方に、少しでも届けば嬉しいです。
要介護5の在宅介護を続ける中で、「もう限界かもしれない」と思った瞬間は一度ではありません。
それでも在宅介護を続けるために、私が実際にやってよかったこと、頼ってよかったことを別の記事にまとめています。
▶︎ 施設か在宅介護か迷っているあなたへ。私が在宅介護を選んだ理由
▶︎ 疲れた私が使っていた介護サービス
▶︎ 母初めてのショートステイ
最後まで読んでくださってありがとうございます。
海野ゆきでした!

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