在宅介護、認知症と診断された母が、介護保険を申請するまで

介護
海野ゆき
海野ゆき

介護と育児を同時に行う
ダブルケアを5年間経験した
海野ゆきです!

私の母は2023年から療養型病院に入院していますが、それまでずっと介護保険を使いデイサービスやショートステイなどを利用していました。

介護保険には、いろんなサービスがありますよ。
メリットもたくさんありますので、詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください↓

在宅介護、介護疲れしないために、私がこれまで使ってきたサービス
在宅介護って、本当に体力使うんです! 私が疲れないために使っていたサービスを紹介します。 母が要介護5(生活のすべてにおいて、全介助の状態)のときに使っていたサービスです。

そんな母ですが、実は介護保険を使うまで、とても時間がかかったんです。

認知症と診断されたらどうしたらいい!?と思っている方、介護保険について知らない方、今どうしようか悩んでいるに向けて、私の母の認知症の初期症状から、実際に行った介護保険の申請の手順を書いていきます!

この記事を読めば、認知症の初期症状、介護保険を使用するまでの流れがわかります😃

経験談:私の母が介護保険を申請するまで

認知症の初期症状

几帳面、きれい好き、おしゃれだった母は、少しずつ変わっていきました。

・よく物を失くす。
・つねに探し物をしている。

・片付けができなくなり、家の中に物があふれていく。
・掃除が効率よくできなくなり、夜中までかかる。

・約束の時間までに準備ができず、遅刻するように。
・手を洗わなくなり、爪も切らなくなった。

・DVDの録画や再生ができなくなった。
・食事を1時間以上かけて食べるようになった。

・髪をきれいにセットしなくなった。
・身だしなみがだらしなくなった。

・理解力が低下し、人とのコミュニケーションにおいて、勘違いをして怒ること。
・握力が弱くなりかぼちゃが切れない、5枚複写の5枚目まで文字が写らない。

・足に痛みが出て、立ち上がれなくなり、フラフラしながら歩くように。
・尿失禁が始まった。

私は上記症状が認知症の初期症状ということに、気づきませんでした。

事故を起こす

母は友人を助手席に乗せ出かけたとき、反対車線の電柱に激突。
車は大破しましたが、幸いにも友人にケガはありませんでした。

事故を起こした後、家に帰ってきた母は、オドオドしてまるで子供の様でした。
また、母からの第一声が「車が悪い」でした。

事故原因を聞いても「わからない、わからない」の一点張り。

とても母がするような言動とは思えず、私は「何かおかしい」と感じました。
この頃から、もしかして認知症では?と考えるように。

慢性硬膜下血種になり手術

事故のとき、母は頭を打ったようで、血が溜まっていました。
慢性硬膜下血種と診断され、手術。

物忘れ外来もある、有名な病院で手術したので、今まで感じていた異変について話しました。

もし手術後も異変が残るようなら、認知症の検査をすることに。
一縷の望みにかけましたが、母の異変は変わりませんでした。

別の病院に検査入院することに。

アルツハイマー型認知症と診断される

認知症かどうか調べるため、検査入院しました。

入院中、迷子になったりしていたようです💦

検査の結果、アルツハイマー型認知症と診断。

やっぱりという気持ちと、絶望感が私をおそいました。

(のちに名古屋フォレストクリニックを受診し、レビー小体型認知症と診断)

すぐに介護保険を受けなかった

認知症と診断され、私が母を最期まで看る!と意気込みました。

それと介護保険を受けて、母がデイサービスに通うのは、かわいそうと思っていたんです💦

私のように思っている方、サービスのメリットを知りたい方は、下記記事もご覧ください↓

在宅介護、介護サービス利用者は、かわいそうなの?
あなたは「家族に介護サービスを利用するのはかわいそう」「家でずっと見てあげることが大切」だと思っていませんか? この記事では介護保険サービスのメリットを紹介しています。あなたが持っている「介護サービス利用者はかわいそう」という気持ちが、変わるかもしれません。

今はもっと早く介護保険を申請し利用すればよかったと感じてます。

母が自力で立てなくなった

私が介助しないと立てなくなりました。

一人でいるときは、お昼過ぎまで立てないということが・・・。

母のことが心配で、だんだん自宅に帰れなくなっていき、娘と実家に泊まるように。

少しずつできないことが増えていき、私の負担が大きくなって行きました。
自分一人で母を看ることに限界を感じ、介護保険を申請することにしました。

介護保険サービスを利用するまでの流れは下記の通りです。

介護保険サービスを受けるまでの流れ

地域包括支援センターに電話

「親が認知症かな?と思ったら地域包括支援センターに電話」というような、テレビCMが流れてたんですよね。

そのことを思い出し、近所にあるセンターに電話。
相談員の方に「今まで一人でよくがんばられましたね」とおっしゃっていただき、涙がでました。

家族、本人から話を聞き取り、要介護認定の手配をしてくれました。

要介護認定の調査を受ける

事前に決めた日に、認定調査員が自宅に調査訪問します。

家族や本人から、普段の様子やできること、できないことを細かく聞き取ります。

要介護度が認定される

認定調査員が聞き取った内容を総合評価し、要介護度が認定されます。

母は要介護1と認定されました。

要介護の種類は、要介護1~5(5が1番重度)、要支援1・2(軽度)に分類されます。

要介護1~5

担当→ケアマネージャー
(ケアマネージャーを選ぶ必要があります。もしわからなければ、地域包括支援センターの方に相談)

毎月1回ケアマネージャーが自宅に訪問。

健やかに過ごすために、1カ月間どんなサービスを利用するか、要介護者や介護者の希望を聞きながら、アドバイスをくださったりして、計画(ケアプラン)を立てます。

悩みごとがあったら、何でも相談しましょう。

ケアプランを立てたら、ケアマネージャーが全て手配してくれます。
とても心強い存在です。

要支援1・2

担当→地域包括支援センタースタッフ


ケアプランが完成したら、介護保険サービスを利用することができます!

まとめ

介護保険を受けるための、流れについて書きました。

認知症と診断された、または親の様子に変化を感じた場合、一度地域包括支援センターに連絡してみることをお勧めします。

私が感じた介護保険を使うメリット

・介護サービスや福祉用具の購入・レンタル費用が一部負担されるため、経済的な負担が軽減される。

・介護度が変わったとき、介護度に合った福祉用具に素早く変更することができる。
 例えばベッドや車いすなど。
 自費で購入する場合、そういう対応は、難しいですよね。

・要介護者は必要なケアで刺激を受けることができ、介護者は要介護者がサービスを利用することで、
 休息の時間ができる。

毎月の料金 要介護5の母の場合

・デイサービス  週2回
・ショートステイ 週3泊4日
・福祉用具    車いす、介護ベッド、介護クッション

使える点数いっぱいまで利用していました。
金額は38000円ぐらいだったと思います。
使うサービスによって変動しますので、参考までに。

もし興味がありましたら、お近くの地域包括支援センターに問い合わせてみるだけでもいいと思います!

あなたの介護生活を心から応援しています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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よろしくお願いします😃

海野ゆきのプロフィール
海野ゆき

ご覧いただきありがとうございます!
海野ゆきです。
5年間、実母の在宅介護と育児を同時に行うダブルケアをしていました。
介護中、同じような立場の方に相談することができず、苦しい思いをした経験から、話を聴くお仕事に興味を持ちました。
民間講座に通い心理カウンセラーとコーチング資格を取得。
心理学についてもっと深く学びたいと思い、放送大学に入学。
公認心理師を目指すことに。
また、在宅介護のとき、体調を崩し介護を諦めたこと、パニック障害になったことから、食事の大切さに気づき、食育インストラクターの資格を取得。
自分の経験を通して得た知識である、在宅介護・心理学・高たんぱくな食事・勉強について役立つ情報を発信していきます。
どうぞよろしくお願いします!

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