例えば成績を上げたくて行動するとき、あなたのお子さんはどう思うでしょう?
「私ならできる!」という気持ちがわいてくるタイプですか?
この「できる」という気持ちを心理学では「自己効力感」といって、この気持ちがあればいろんなことに積極的に取り組むことができます。
子どもが自信がない、もう少し積極的になってほしいなと感じているなら、ぜひ高めていきたいですね。
前置きが長くなりましたが、たった2つのことをするだけで「私ならできる」という自信が身につく、自己効力感を高める方法について解説します。
この記事を読めば自己効力感の大切さ高め方がわかり、すぐに実践することができます。
※子どもを例に書いていますが、自己効力感を高める2つのことは、大人も実践すれば高めることができますので、ぜひ最後までご覧になってください。
最初に自己効力感について解説します。
自己効力感とは?
自己効力感とはある個人が自分自身について評価する効力期待の程度のこと
バンデューラ
バンデューラの言葉、難しいですね!
どういうことかというと、例えば勉強を毎日続ければ成績が上がることはわかっているけど、毎日勉強続ける自信がないという場合、自己効力感が低いということになります。
つまり自己効力感とは「勉強すれば成績が上がる」のように、〇〇すれば〇〇できるという行動に対して、自分ができる自信があるかないかの評価のことです。
お待たせしました!次は自己効力感を高める2つのことについてです。
自己効力感を高める2つのこと

自己効力感を高めるには
- 成功体験を積み重ねる。
- 褒める、認める、励ます。
この2つです!
自己効力感には過去の成功体験(特殊的自己効力感)と持って生まれた気質(特性的自己効力感)の2種類があるんですね。
〇過去の成功体験(特殊的自己効力感)
過去の似た経験に基づいて評価されます。
例えば英単語を2週間で500単語覚えた経験があるとします。
1ヶ月で1000単語覚えるような宿題がでたとき「2週間で500単語覚えることができたから1ヶ月なら1000単語覚えられるぞ!」という高い自己効力感を持つことができます。
〇持って生まれた気質(特性的自己効力感)
性格のような持って生まれた気質と、養育者や先生、お友だちから褒められたり、認められたり、励まされたりすることによって、自分は才能がある存在なんだ!と自分で自分を高く評価できるようになると言われています。
自分で自分を高く評価できると自分で考え自ら進んで行動しようとします。
逆に叱られてばかりだと、自分で自分を低く評価し、自ら進んで行動しなくなります。
- 成功体験を積み重ねる。
- 褒める、認める、励ます。
次は自己効力感を高める実践例です。
自己効力感を高める実践例 褒めることを忘れずに!
100マス計算を使った自己効力感を高める例です。
計算問題の間違いが多く時間もかかり、自信が持てない状態にあるとします。
100マス計算は取り組む回数が増えるごとに、解くタイムが早くなり、計算間違いも減っていきます。
前回と今回でどれぐらいタイムが早くなったか、間違いが減ったかを子どもと一緒に確認します。

もしタイムが早くなっていたり計算間違いが減っていたら「前回より20秒も早くなってすごいね」と褒めたり「練習したらできるようになるね」と子どもを認め、「これからも計算がんばろうね」と励まします。

タイムが早くならない、計算間違いが減らなくても「また次やってみようね」と優しく声かけしましょう。

できるだけ穏やかに笑顔で接するようにします。
ここで怒ってしまうと子どもにとって「計算をすると怒られる=100マス計算楽しくない」になってしまいます。
褒めて認めて励ますと「計算すると褒められる=100マス計算楽しい」になるため、楽しく取り組むことができます。
怒りの気持ちがこみあげてきてもグッと抑えます。
そんなこと言う私はキレたりしてましたが…。
※タイムが早くならなかったり、間違いが減らないといったように、一時的に停滞する期間があります(プラトー現象)。
大人の方へ
もし褒めたり、認めたり、励ましてくれるという方が周りに見当たらないという場合。
思い切って話しを聞いてくれる人に、褒めてほしいとか励ましてほしいとか認めてほしいなどと伝えて、相手から言葉をもらいましょう!
例えば
「ちょっとお願いがあるんだけど。今から話すこと褒めてほしいの」
「今日仕事がうまくいったの。私がんばったよね?」
とかこんな感じです。
私はたまに褒めてほしい時やるんですよね。「今日こんなことがあってこんなことしたんだけど、私えらいよね?」とか😅
ぜひやってみてください!
次は自己効力感が低いとどうなるの?についてです。
自己効力感が低いとどうなるの?

先ほどの例のように
「勉強を毎日続ければ成績が上がることはわかっているけど、毎日勉強続ける自信がない」という場合、自己効力感が低いということになるんでしたね。
毎日勉強を続けるという行動に対して自信がない状態で、勉強という行動は起きるでしょうか?
それってなかなか難しいですよね。
つまり自己効力感が低いと勉強という行動を起こすことは難しくなります。
自己効力感はやる気につながるんですね。
まさに娘の成績が悪い時、この状態でした。
成功体験がないので、やっても無駄という気持ちになるんですよね。
次は記事のまとめです。
まとめ
自己効力感を高める2つのことはいかがでしたか?
私の娘は成績が下がった時、自己効力感が全くなくなりました。
「私にはできない、私は頭が悪いから」と口ぐせレベルで言ってました😢
そんなときの娘は自信なそうでとても悲しそうでした。
私もこの言葉を聞いてとても悲しかったです。
でも成功体験を積み、褒め、認め、励まし続け、成績が上がると「私ならできる」と思えるようになって、自己効力感は高まっていきました。
成功体験の積み重ねや、周りから褒められ、認められ、励まされることが、勉強すれば志望校に合格できる、勉強すれば資格が取れる、練習すればタイムを早くできるなど「私ならできる!」という自己効力感を高めることに繋がっていきます。
そして少しずつ自分は才能がある存在なんだ!と自分で自分を高く評価できるようになり自分に自信が持てるようになります。
娘の経験から、いつからでも自己効力感は高められることがわかりました。
さっそくあなたも今日から自己効力感を高める方法2つを実践しませんか?
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